【融資】三井住友信託銀行や北洋銀行など、北海道苫小牧市のバイオマス発電事業にPF組成／組成金額312億円

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　2022年4月1日、三井住友信託銀行株式会社（以下、「三井住友信託銀行」）は株式会社北洋銀行（以下、「北洋銀行」）、株式会社第四北越銀行（以下、「第四北越銀行」）、株式会社千葉銀行（以下、「千葉銀行」）と共同で、北海道苫小牧市で計画されているバイオマス発電事業向けにプロジェクトファイナンス（ノンリコース）を組成したことを発表した。

　当該融資は組成金額312億円の大型プロジェクトファイナンスの組成となっており、事業会社の苫東バイオマス発電合同会社が借入人となる。調達した資金はバイオマス発電所の建設資金などに活用される。

　アレンジャーは三井住友信託銀行と北洋銀行、コ・アレンジャーは第四北越銀行と千葉銀行。地銀広域連携「TSUBASAアライアンス」の枠組みを活かして、株式会社伊予銀行、株式会社東邦銀行、株式会社武蔵野銀行、株式会社滋賀銀行、株式会社群馬銀行が貸付人として参加する。そのほかに、朝日生命保険相互会社、富国生命保険相互会社なども参加している。

　融資の対象となる事業は北海道苫小牧市東部で計画されている出力規模50,000kWのバイオマス専焼発電事業だ。発電所名は苫東バイオマス発電所。輸入木質ペレットやパーム椰子殻（PKS）を燃料に発電を行う。発電した電力は固定価格買取制度に基づいて、全量を北海道電力ネットワーク株式会社へ売電する。売電単価は24円/kWh。商業運転の開始は2025年4月に予定されている。

　事業はエクイスグループ（本社：シンガポール）が進めていたが、事業会社の20%持分を北海道電力株式会社（以下、「北海道電力」）に譲渡し、現在は共同事業となっている。事業会社の出資比率はエクイスグループが80%、北海道電力が20%。

　北海道電力は施設や設備の設計・建設時にオーナーズエンジニアリングを行い、運転開始後は運転・保守（O&M）業務を受託する方針。EPCは東洋エンジニアリング株式会社が担当し、アンドリッツAG（本社：オーストリア）が循環流動式（CFB）ボイラ、シーメンス・エナジーAGが蒸気タービンと発電機の製造を担当する。

*アイキャッチ　出典：北海道電力株式会社

【情報ソース】
・北洋銀行・第四北越銀行・千葉銀行との共同アレンジメントによるバイオマス発電向けプロジェクトファイナンスの取り組みについて（*PDFファイルが開きます、KB）、2022年4月1日、三井住友信託銀行株式会社
・苫小牧東部地域におけるバイオマス発電事業への参画について、2022年4月1日、北海道電力株式会社

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