【稼働】三菱HCキャピタルや中部電力など、鳥取県米子市の木質専焼バイオマス発電所が運転開始

2022.04.06 事業参画・売買レポート


 2022年4月4日、三菱HCキャピタル株式会社(以下、「三菱HCキャピタル」)、中部電力株式会社(以下、「中部電力」)、東急不動産株式会社(以下、「東急不動産」)、シンエネルギー開発株式会社(以下、「シンエネルギー開発」)、三光株式会社(以下、「三光」)の5社は、共同で開発を進めていた米子バイオマス発電所が完成し、2022年4月2日から商業運転を開始したことを発表した。

 当該事業は鳥取県米子市の和田浜工業団地内の約5.5haの敷地に発電出力54,500kWのバイオマス専焼発電所を建設・運営するものである。燃料には木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を使用し、年間発電電力量は約3.9億kWh(一般家庭の使用電力量に換算して約12.5万世帯相当)を見込んでいる。発電した電力は固定価格買取制度に基づき売電する。工事は2019年8月5日に着工し、4月2日より運転開始している。

 当該事業で使用されるパーム椰子殻については、資源エネルギー庁「事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)」に基づいて、国際的に認知された認証を取得したパーム椰子殻の調達に務める方針だ。当該ガイドラインに示されている持続可能性の確保に関して、国内外の燃料供給事業者と連携し、パーム椰子殻の発生地や流通経路の確認に取り組む。

 事業会社は米子バイオマス発電合同会社。事業会社への出資比率は、中部電力が30%、東急不動産が30%、三菱UFJリースが30%、シンエネルギー開発が5%、三光が5%となっている。

*アイキャッチ 米子バイオマス発電所の全景 株式会社中部電力

【情報ソース】
鳥取県米子市において「米子バイオマス発電所」の運転を開始(*PDFファイルが開きます、429KB)、2022年04月04日、三菱HCキャピタル株式会社(*中部電力株式会社、東急不動産株式会社、シンエネルギー開発株式会社、三光株式会社との共同リリース)
米子バイオマス発電合同会社のウェブサイト

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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