【融資】日本生命など、豪州の鉄道保守運営PPPへ18億豪ドルの協調融資

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　2022年3月1日、日本生命保険相互会社（以下、「日本生命」）は豪州のニューサウスウェールズ州で鉄道保守運営プロジェクトを実施するReliance Rail Finance Pty Limited（以下「リライアンスレール社」）に対して、250百万豪ドル（約205億円）のシンジケートローンを実行したことを発表した。

　当該プロジェクトは豪州ニューサウスウェールズ州のシドニー市で運行されている鉄道車両の入換、保守運営を行うPPP事業だ。旅客輸送のキャパシティの拡充や車両の安全性・利便性の向上などが目指されたPPP事業で、8両のワラタ型車両を78台や2台の予備運転車両、オーバーンメンテナンスセンター（AMC）、運転訓練用のシミュレーター4台の調達やそのファイナンスを行い、調達後は2044年まで車両やAMCなどのメンテナンスやサポート活動が行われる。2006年にリライアンスレール社が設立され、2014年に製造段階が完了、現在は保守・メンテナンス期間を意味する「Through-life support（スルーライフサポート）」段階にある。ちなみにワラタ型車両とはニューサウスウェールズ州の州花Waratah（ワラタ）を車両名につけたもので、愛称となっている。

　融資は総額18億豪ドルの21年間のGreen Sustainability-Linked Loan（サステナビリティ・リンク・ローン）となっており、12の金融機関が参加した協調融資となっている。日本生命はそのうち250百万豪ドル、日本円で約205億円の融資を実行した。日本生命がプロジェクトファイナンスにおけるサステナビリティ・リンク・ローンを行うのは初とのこと。日本生命以外には、BNPパリバ、オーストラリアコモンウェルス銀行、DZ銀行、中国工商銀行、国民銀行、株式会社みずほ銀行、ナショナルオーストラリア銀行、ナティクシス、農林中央金庫、三井住友信託銀行株式会社、ウェストパック銀行が参加している。

*アイキャッチ　Photo by Luke White on Unsplash

【情報ソース】
・豪州での鉄道保守運営プロジェクトへの融資について（*PDFファイルが開きます、309KB）、2022年３月１日、日本生命保険相互会社
・Reliance Rail Closes A＄1.8b Green Sustainability-Linked Loan、1 March 2022、Reliance Rail

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