【稼働】大林組、茨城県神栖市の木質バイオマス発電所(51.5MW)が商業運転開始

2022.03.20 事業参画・売買レポート


 2022年3月8日、株式会社大林組(以下、「大林組」)は茨城県神栖市で建設を進めていた木質バイオマス発電所が完成し、商業運転を開始したことを発表した。大林グループとしては2ヵ所目の木質バイオマス発電所の稼働となる。

 当該発電所は発電容量51.5MWの木質専焼バイオマス発電所だ。燃料には持続可能性が認証された木質ペレット(*)を主に使用し、一部パームオイルの搾油過程で廃棄されるヤシ殻も使用する。2022年2月より商業運転を開始しており、一般家庭約11万世帯相当の電力量を発電する。

(*)プレス記事より引用
木材製品の製造過程で排出されたおが粉やかんなくずなどを、直径約6mm、長さ50mm前後に圧縮成型した固形燃料である木質ペレットのうち、独立した森林認証機関(FSC:Forest Stewardship Council(森林管理協議会)、PEFC:Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemesなど)により持続可能性が認証された森林および生産過程を経て生産されたもの

 発電所の運営は株式会社大林クリーンエナジー(以下、「大林クリーンエナジー」)が設立した大林神栖バイオマス発電株式会社が行っている。約300億円を投じて開発された発電所で、今後は年間約85億円の売上となる見込みだ。

 大林グループは2012年に大林クリーンエナジーを設立している。同社を通じて、太陽光発電施設(28ヵ所、133MW)、バイオマス発電施設(1ヵ所、15MW)、陸上風力発電施設(1ヵ所、6MW)を建設し、再エネ由来の電気の供給を行っている。再生可能エネルギー発電以外にも、地熱由来の水素製造(大分県)やニュージーランド初のメガワット級水素製造供給施設の整備などにも取り組んでいる。2021年4月1日からは、グリーンエネルギーのバリューチェーンを統合した形でソリューションを提供する組織として、グリーンエネルギー本部が設立されている。

*アイキャッチ 出典:株式会社大林組

【情報ソース】
大林組グループで2カ所目となる木質バイオマス発電所を茨城県神栖市に開業 発電容量51.5MWで約11万世帯の電力を供給、2022年03月08日、株式会社大林組

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