【開発】中部電力など6社、広島県福山市で木質専焼バイオマス発電所(出力52.7MW)を共同開発

2022.02.05 事業参画・売買レポート


 2022年2月3日、中部電力株式会社(以下、「中部電力」)、稲畑産業株式会社(以下、「稲畑産業」)、太平電業株式会社(以下、「太平電業」)、東京産業株式会社(以下、「東京産業」)、Solariant Capital株式会社(以下、「ソラリアント」)、日立造船株式会社(以下、「日立造船」)の6社はソラリアントが設立した「福山バイオマス発電所合同会社」(以下、「当該事業会社」)との間で匿名組合契約を締結したことを発表した。

 当該事業は広島県福山市において木質専焼バイオマス発電所「福山バイオマス発電所」を建設し、その後の運営を行うものである。発電出力は52,700kW、燃料には広島県産の未利用間伐材等を利用した木質チップや木質ペレットを使用する。年間の発電電力量は約3.8億kWh(一般家庭約12万世帯相当)を見込んでいる。商業運転の開始は2025年5月が予定されている。

 日立造船は株式会社奥村組との共同企業体を通じて建設工事を行い、施設完成後は太平電業と共同で約20年間に亘る運転保守業務を担う。建設工事では主に、ボイラやタービン、発電機などの主要設備を供給する予定だ。開発資金は三井住友信託銀行株式会社をアレンジャーとするプロジェクトファイナンスにより調達した。

 当該事業会社への出資比率は中部電力が50%、稲畑産業が23.2%、太平電業が12%、東京産業が10%、ソラリアントが2%、日立造船が2%、その他匿名組合出資者が0.8%となっている。

*アイキャッチ 出典:中部電力株式会社

【情報ソース】
広島県福山市において発電出力52,700kWの木質専焼バイオマス発電所を開発~2025年5月の運転開始を目指します~、2022年02月03日、中部電力株式会社

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