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【PPP】佐賀県、県営ダムを活用し官民連携で小水力発電がスタート/未利用エネルギーを使って稼ぐインフラへ

2016.04.21 PPP


 平成28年4月1日、佐賀県は県営ダムである中木庭ダムからの放流を活用した小水力発電を開始したことを発表した。

佐賀県鹿島市山浦 中木庭ダム

 中木庭ダムは県営ダムの中では最大規模のものである。総貯水量は680万㎥、集水面積は13.5平方km、堤高は69.5m。これまで中木庭ダムは洪水調節や将来の上水道利用を目的としていた。しかし、そのまま放流されていた放流水を活用して小水力発電することが可能であることが分かり、発電機能をプラスした。中木庭ダムからの放流量(0.2m3/s)を小水力発電設備での発電容量に換算すると年間で約1,250MWhの電力を発電する。一般家庭約350世帯分の電力になる。

 事業は平成25年7月に公募型プロポーザル方式によって募集され、11月に決まった。選定された事業者は九州電力グループの西技工業、九州電力、九電工の3社の連合体『西技工業・九州電力・九電工連合体(代表構成員は西技工業)』である。

 事業形態はPFIのBOO方式に近く、発電施設の建設と施設の運営・維持管理は事業者が行う。事業者は施設建設費や維持管理費のほか、流水や土地の占用料を佐賀県と鹿嶋市に支払う。一方、発電した電力は20年間に亘り固定価格買取制度に基づいた価格で九州電力に売電し、その売電収入は約4,200万円/年と見込まれている。小水力発電は昼夜、年間を通じて安定した発電が可能である点も事業者にとっては嬉しい。

 これまでは未利用であったダムの放流水を活用して小水力発電を実施することで、県には新たに歳入が生じ、ダムの管理費用軽減もできた。県ではこの他にも地球温暖化対策や水源地域の活性化に繋がると事業を評価しており、今後もインフラを賢く使う取組を推進していくようだ。

 中木庭ダム小水力発電の概要                                      

発電所名称中木庭発電所
所在地佐賀県鹿島市大字山浦(中木庭ダム直下)
発電最大出力196kW
年間発生電力量約1,250MWh(一般家庭約350世帯分)
CO2削減効果約750t-CO2/年
営業運転開始日平成28年4月1日
発電事業者西技工業・九州電力・九電工連合体
代表:西技工業株式会社

03(資料:佐賀県県土整備部河川砂防課)

【情報ソース】
中木庭ダムの放流を活かした小水力発電が始まります~九州で初めて既設ダムへ民間発電事業者が参画~(発表項目)、平成28年4月1日、佐賀県
中木庭ダムの放流を活かした小水力発電が始まります~九州で初めて既設ダムへ民間発電事業者が参画~(配布資料)、平成28年4月1日、佐賀県

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