【グリーンボンド】丸紅、スワイハン太陽光発電事業(1,177MW)でグリーンプロジェクトボンド発行

2022.01.26 グリーンボンド


 2021年1月26日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は同社が参画しているアラブ首長国連邦アブダビ首長国のスワイハン太陽光発電プロジェクトについて、事業会社Sweihan PV Power Company(以下、「Sweihan PV Power」)が発行体となって700.8百万米ドル(約800億円)のグリーンプロジェクトボンドを発行したことを発表した。発行日は2022年1月21日。

(スワイハン太陽光発電プロジェクト 出典:丸紅株式会社)

 当該プロジェクトは発電容量1,177MWの太陽光発電所を建設し、保守・運転を行い、発電した電力をEmirates Water and Electricity Company(エミレーツ水電力公社)に25年間に亘って売電するというものだ。株式会社三菱UFJ銀行、農林中央金庫、株式会社三井住友銀行等、計8行の銀行団によるプロジェクトファイナンスも組成されており、調達した資金を活用して建設工事が進められた。当初の計画通り23ヶ月の工期で完工しており、2019年4月30日からは商業運転を開始している。

 事業会社はSweihan PV Power。株主は丸紅(20%)、jinkoSolar Holding Co., Ltd.(20%)、Abu Dhabi National Energy Company(60%)だ。(*カッコ内の数字は出資比率)

 Sweihan PV Powerが発行したグリーンプロジェクトボンドの発行総額は700.8百万米ドル、日本円で約800億円になる。当該グリーンプロジェクトボンドを発行することで、プロジェクトファイナンスで調達していた既存融資からの借り換えを実施し、資金効率を向上させるのが狙いだ。利率は3.625%/年。償還期日は2049年1月31日。当該グリーンプロジェクトボンドを発行するにあたって、25年間の既存売電契約期間は5年間延長され30年間に変更となっている。

 当該グリーンプロジェクトボンドはグリーンボンド原則に即したものとなっており、中東・北アフリカ地域における発のグリーンプロジェクトボンドになる。ユーロネクスト・ダブリン(アイルランド証券取引所)に上場する方針で、上場後は海外の幅広い投資家によって取引される。

*アイキャッチ 出典:丸紅株式会社

【情報ソース】
スワイハン太陽光発電プロジェクト向けグリーンプロジェクトボンド発行について、2022年1月24日、丸紅株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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