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【PFI】川崎重工、鹿児島県霧島市のクリーンセンター整備・運営事業を受注

2022.01.12 PFI


 2022年1月12日、川崎重工業株式会社(以下、「川崎重工」)は鹿児島県霧島市が行う「(仮称)霧島市クリーンセンター整備・運営事業」を受注したことを発表した。

(霧島市クリーンセンターの完成イメージ 出典:川崎重工業株式会社)

 当該事業は既存施設の隣接地に一般廃棄物処理施設として、エネルギー回収型廃棄物処理施設を設計・建設し、完成後20年1ヶ月に亘って施設の運営を行うものである。DBO方式のPFI事業として行われる。施設の完成は2026年1月の予定だ。

 計画されているストーカ炉の処理能力は日量140t(70t×2炉)。川崎重工が独自開発した運転支援・遠隔監視システム「KEEPER」(*)も導入され、AIによる画像解析を活用した運転状況の監視や支援も行われる。

 当該事業では焼却処理の際に発生する予熱を利用して発電(EfW)も行う計画であり、川崎重工独自の改良型自動燃焼制御「Smart-ACC®」(*)を搭載した並行流焼却炉に対して、高温高圧ボイラと抽気復水式蒸気タービン(3,000kW×1基)を組み合わせた高効率発電が予定されている。発電した電力で施設内の消費電力を賄うとともに、一般家庭約3,200世帯相当の電力量を余剰電力として売電する。

(*)プレス記事より引用
KEEPER:ごみ焼却施設から離れたサポートセンターにおいて、ベテラン技術者による運転状況の監視および支援を行う当社グループ独自開発の遠隔監視システム。
Smart-ACC® : ごみ焼却施設を従来に比べてより高効率で安定した発電施設として機能させるための当社独自の高度燃焼制御技術。

 事業者の選定は総合評価一般競争入札の形で行われ、2021年8月に川崎重工業株式会社九州支社が代表企業を務めるグループが落札した。落札金額は264億1,650万円(税込)、VFM評価は1.4%だった。施設の設計・施工は川崎重工を代表企業とする東洋建設株式会社との共同企業体と地元企業の株式会社協和設計事務所が行い、施設完成後の運営は川崎重工と川重環境エンジニアリング株式会社が出資設立するSPC「グリーンパーク霧島株式会社」が行う。

*アイキャッチ 出典:霧島市

【情報ソース】
霧島市より「(仮称)霧島市クリーンセンター整備・運営事業」を受注、2022年01月12日、川崎重工業株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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