【融資】山梨中央銀行など、山梨県甲斐市のバイオマス発電事業にPF組成/組成金額50億円

2022.01.04 プロジェクトファイナンス


 2021年12月22日、株式会社山梨中央銀行(以下、「山梨中央銀行」)は山梨県甲斐市で計画されている木質バイオマス発電事業に対して、アレンジャーとしてプロジェクトファイナンスを組成したことを発表した。

 当該事業は山梨県甲斐市において計画されている木質バイオマス発電プロジェクトで、甲斐市が2015年7月に策定した「甲斐市バイオマス産業都市構想」の重点プロジェクトに位置付けられているものだ。松くい虫被害木や林地残材、剪定枝、建材等を年間8万トン程度使用して発電を行う。発電出力は6,950kW、想定年間発電量は約4,800万kWh(一般家庭の使用電力量に換算して約1.3万世帯相当)を見込んでいる。2022年6月に工事に着工し、2023年1月に商業運転開始が予定だ。

 事業会社は大和エナジー・インフラ株式会社が出資・運営するDSグリーン発電甲斐合同会社。木質バイオマス発電所の開発やコンサルティングサービスを提供するグリーン・サーマル株式会社の監修のもとで開発を進める計画となっている。

 当該事業へのプロジェクトファイナンスは山梨中央銀行がアレンジャーとなり、山梨県内に拠点を置く4金融機関が参加する協調融資となっている。参加金融機関は山梨中央銀行、商工組合中央金庫、山梨信用金庫、山梨県民信用組合。組成金額は50億円。

*アイキャッチ 出典:農林水産省

【情報ソース】
木質バイオマス発電事業向けプロジェクトファイナンスの組成について(*PDFファイルが開きます、549KB)、2021年12月22日、株式会社山梨中央銀行

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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