【開発】JFEエンジニアリング、ベトナムで大型廃棄物発電事業に参画

2021.12.19 事業参画・売買レポート


 2021年12月16日、JFEエンジニアリング株式会社(以下、「JFEエンジニアリング」)はベトナムの大手リサイクル事業会社トゥアンタインエンバイロメント社(以下、「TT社」)と共同で、T&Jグリーンエナジー社(以下、「T&J社」)を設立し、同国にて大型廃棄物発電事業を開始することを発表した。

(廃棄物発電プラント完成予想図 出典:JFEエンジニアリング株式会社)

 T&J社の資本金は約13億。JFEエンジニアリングが40%、TT社が60%の出資比率となる。T&J社設立後はJFEエンジニアリングが廃棄物発電プラントの設計・建設・運営(DBO)を、TT社は許認可の取得や建設用地の確保、焼却する廃棄物の収集・運搬、焼却灰処理等を行う。2022年1月に建設工事に着工し、2024年に完成の予定だ。

 プラントは発電出力11MWで計画されており、廃棄物の処理能力は日量500tの一般廃棄物や産業廃棄物を焼却処理できるものだ。年間の想定発電量は9万1,872MWhを見込んでおり、発電した電力はベトナムの固定価格買取制度に基づき、ベトナム電力公社に売電する。プロジェクトを通した15年間における温室効果ガス排出削減量は約60万t。

 当該事業は日本政府による二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM、設備補助事業)を受けていることに加えて、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)およびフィンランド-IFCブレンド型融資気候変動対策プログラムによる融資も活用される。

*アイキャッチ 出典:JFEエンジニアリング株式会社

【情報ソース】
ベトナム国で大型廃棄物発電事業に参画~事業計画から建設・運転までトータルプロデュース~、2021年12月16日、JFEエンジニアリング株式会社

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