• Home
  • トピック
  • 【インフラマネジメント】ヤンマー、ロボットトラクターを鹿児島空港に納入/空港内緑地部の草刈自動化

【インフラマネジメント】ヤンマー、ロボットトラクターを鹿児島空港に納入/空港内緑地部の草刈自動化

2021.12.05 トピック


 2021年11月26日、ヤンマーホールディングス株式会社は同社グループ企業のヤンマーアグリジャパン株式会社(以下、「YAJ」)が国土交通省の推進する「空港内緑地部の草刈自動化施工」に伴い、鹿児島空港へYTトラクター「YT488Aロボット仕様」(以下、「ロボットトラクター」)を2台納入したことを発表した。

(空港での草刈作業デモの様子 出典:ヤンマーホールディングス株式会社)

 空港着陸帯などの地表面には、航空機の安全な運用を目的に植生が施されているが、着陸帯の維持管理費における草刈関係の割合は約41%を占めている。加えて、航空機の運航時間外での作業となることから、維持管理費以外にも作業時間の制約や対応者確保の難しさなどに課題があった。これらの課題解決に向け、国土交通省航空局がICT等を活用する「i-Construction」の一環としてロボットトラクターを導入し、自動化施工を推進する。これまでの有人の操縦による草刈機(トラクター)で行っていた空港の草刈・集草作業を自動化することで、担い手不足の解消や生産性の向上を目指す。

 YAJのロボットトラクターは農業の省力化や自動化の実現を目指して2018年にSMARTPILOTシリーズの第一弾として発売されたものだ。GNSS衛星の位置情報を基に、作業区域やルートを登録し、タブレットによる操作指示のみで自動走行され草刈作業を行うことが可能だ。レーザーや超音波で物体との距離を計測する安全センサーを搭載しており、人の接近や障害物を検知した場合は自動で減速・停止することもできる。

 ロボットトラクターは国土交通省航空局が保有し、維持管理業務を行う請負業者へ貸与する方針で、今後、国が管理する対象空港(*)へ順次導入される。2022年3月までには全国の空港5カ所で合計10台を導入する計画で、今後は丘珠空港、北九州空港、八尾空港、那覇空港への納入が予定されている。令和5年度までに全ての国管理空港へ配備する。

(*)対象となる国管理空港は丘珠、羽田、新潟、小松、八尾、徳島、松山、高知、北九州、長崎、大分、宮崎、鹿児島、那覇。

*アイキャッチ 出典:ヤンマーホールディングス株式会社

【情報ソース】
空港内緑地部の草刈作業を自動化するロボットトラクター「YT488A」を納入、2021年11月26日、ヤンマーホールディングス株式会社
空港における草刈の自動化施工の導入!~空港における維持管理業務の省人化を目指し、令和3年度から導入~
、2021年11月25日、国土交通省

【関連記事】
【インフラマネジメント】Jパワー・KDDI、全国約40カ所の水力発電設備でドローン点検実証
【インフラマネジメント】戸田建設、自己治癒コンクリートを実構造物に初適用/微生物の力でひび割れが自動で閉塞
【テクノロジー】東邦ガス・Fracta、AIによるガス管劣化予測アルゴリズムの実証実験が完了/2021年度以降のガス管の保安対策に活用

, , , , , , , ,


デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
ISS-アイ・エス・エス

月別アーカイブ