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【書籍案内】『 サステナブル・ファイナンス 』(日本経済新聞出版)

2021.11.20 書籍案内



書籍名 : サステナブル・ファイナンス カーボンゼロ時代の新しい金融
著 者 : 太田 康夫(著)

発行所 : 日本経済新聞出版
版 型 : 四六判並製

ページ : 320ページ
価格(税別) : 2,200円
発行年月 : 2021年10月26日    ISBNコード : 978-4-532-35903-4

〇内容紹介

待ったなしの気候変動対応。金融機関もグリーン化をはじめとする自己変革を迫られている。マネーの流れを変える大変革の現場を活写。

カーボンニュートラルを宣言する企業が増大しています。いまやこの宣言なしにはビジネスは成り立たなくなりつつあるのです。投資家もまたカーボン排出企業への出資・投資を拒否しはじめています。資金面だけでも気候変動が企業の戦略に及ぼす影響は、広範で、また「待ったなし」の状況です。 こうしたなか、企業が感じている危機感以上に、この問題を重要視しているのが世界の金融機関です。そして、投融資というツールを通じた、変革への期待(圧力)は、企業側が考えているより激しいものがあります。その一方で金融機関自体がカーボンニュートラルであるかが問われています。海外の多くの金融機関はこのようなトレンドに対応し自らを改革しています。 例えば、英大手のスタンダードチャータード銀行は、石炭への利益依存度が高い企業への投融資を取りやめる方針を明らかにしており、2021年から段階的に実施するとしています。まず2021年から、石炭への依存度が100%の企業を投融資先から外し、25年には60%超、27年に40%超と基準を徐々に厳しくし、最終的に2030年には依存度10%超の企業には関与しないことを公表しています。同様の動きとして、ロイズ・バンキング・グループは、投融資先の炭素排出量を「2030年までに5 割超減らす」と宣言しました。 このような新しい金融の潮流は、サステナブル・ファイナンスと呼ばれています。

この新しい金融をめぐって各国の駆け引きは激しくなっており、グリーンBIS規制の制定なども話題となっています。 本書では、そうした世界の新たな金融機関の動き、新ルール制定の思惑を解説し、周回遅れも甚だしい邦銀がどのようにして対応すべきかを明らかにします。

◯主要目次

序 章 変わる金融の価値観――激化する主導権争い

Ⅰ 新しい銀行像の模索
 第1章・浮かび上がる5つの指針
 第2章・時代を開いた先駆者たち
Ⅱ お金の流れを変えろ
 第3章・タブーファイナンス――問われる因習
 第4章・サステナブル・ファイナンス――金融の新しい流儀
Ⅲ 変わる枠組み、変わる銀行
 第5章・公的機関・投資家が突き付けるサステナブル基準
 第6章・グリーン・バーゼル規制の足音
 第7章・銀行版「文化大革命」
Ⅳ 日本と邦銀の行方
 第8章・再び遅れる日本

購入や詳細な内容の確認は下記リンク先でできます。
 『 サステナブル・ファイナンス カーボンゼロ時代の新しい金融 』- (日本経済新聞出版)

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