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【参画】三菱商事、豪州の原生林再生プロジェクトに資本参画/豪炭素クレジット

2021.08.15 トピック


 2021年7月29日、三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)は豪州において原生林再生プロジェクトを通じたCO2の吸収と獲得されたカーボンクレジットの販売を手掛けるAustralian Integrated Carbon社(以下、「エーアイカーボン社」)の株式40%を取得したことを発表した。

 エーアイカーボン社が手掛けている原生林再生プロジェクトは過去の伐採や過放牧によって消失した原生林の再生を促すもので、農家の牧畜プロセス見直しや改善によって再生した原生林が大気中のCO2を吸収・固着することで、豪州政府が公式に認証するカーボンクレジットを獲得し、その販売を行っている。エーアイカーボン社はポートフォリオを拡大させており、現在は年間で最大約500万トン、2050年までに累計約1億トンのCO2の吸収に貢献できる見込みである。今後、三菱商事は競争力ある原生林再生プロジェクトのノウハウを獲得し、豪州や他地域に同プロジェクトを拡大・展開させる方針だ。

(原生林再生手法のイメージ図 出典:三菱商事株式会社)

 豪州政府は2015年以降、合計45.5億豪ドルを拠出してカーボンクレジットの買取制度を確立させており、これまでに多くの入札実績がある。同入札市場における取引量は2020年に約1,600万トン/年の規模に達しており、価格も上昇傾向にある。原生林再生プロジェクトは高い事業性やコスト競争力を持っており、生物多様性の維持や干ばつへの耐性向上、農家の収益安定化など、利点が多いことから豪州政府も導入を推奨している。

*アイキャッチ 出典:三菱商事株式会社

【情報ソース】
原生林再生プロジェクト/Australian Integrated Carbon社への資本参画について、2021年7月29日、三菱商事株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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