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【戦略】大林組、ニュージーランド・オークランド港湾会社の水素ステーション事業パートナーに選定

2021.06.27 トピック


 2021年6月22日、株式会社大林組(以下、「大林組」)はニュージーランド最大の輸入港を管理するオークランド港湾会社(Ports of Auckland、以下「POAL」)が実施する水素ステーション事業の事業パートナーに選定されたことを発表した。

 POALはオークランド市が株式を100%保有しており、ニュージーランド最大の商都であるオークランドの複数港湾とその関連施設を管理している。POALは2040年までにCO2排出をゼロとすることを表明しており、その一環として、市内繁華街近隣の所有地に水素ステーションやグリーン水素製造施設を整備し、保有する港湾車両を水素燃料車両に切り替えるプロジェクトを計画している。当該プロジェクトの事業パートナーに大林組が選定されている。今後、大林組はPOALと合弁会社と設立しプロジェクトを進める予定。港湾セクターと周辺のサプライチェーンにおける持続可能な先導モデルを目指す。

 2019年9月にニュージーランド政府はエネルギー・運輸部門における水素活用の戦略に関する提言書「A vision for hydrogen in New Zealand」を発表し、水素の利活用を国として積極的に推進する方針を掲げている。2020年には、2030年までに再生可能エネルギーによる発電量を現在の約80%から100%に引き上げることも政策として掲げた。

 ニュージーランド国内の電源は火力発電で補足しながらも、約8割が再生可能エネルギーであり、主力は水力発電と地熱発電だ。風況に恵まれていることから風力発電設備の開発も進んでいる。水素製造を行うための再生可能エネルギーがすでに豊富であり、今後グリーン水素を生産する体制構築も進めば、国際的な水素サプライチェーンの一角となる可能性がある。

*アイキャッチ Photo by Matthew Buchanan on Unsplash 

【情報ソース】
オークランド港湾会社が実施する水素ステーション事業の事業パートナーに選定、2021年06月21日、株式会社大林組

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