【融資】新生銀行、熊本県南阿蘇村の地熱発電事業にプロジェクトファイナンス組成/新生グリーンローン

2021.06.19 プロジェクトファイナンス


 2021年6月18日、株式会社新生銀行(以下、「新生銀行」)は株式会社レノバ(以下、「レノバ」)など3社が開発を進める熊本県南阿蘇村の地熱発電事業に対してプロジェクトファイナンスを組成し、「新生グリーンローン」として金銭消費賃借契約を締結したことを発表した。地熱発電事業へのプロジェクトファイナンスの組成は国内で初のこと。

(南阿蘇湯の谷地熱事業の噴気試験の様子(2020年9月時点) 出典:株式会社新生銀行)

 当該事業は熊本県阿蘇郡南阿蘇村に設備容量2.0MW(送電端出力ベース)のフラッシュ型地熱発電所を建設し、運営を行うものだ。発電所名は「南阿蘇湯の谷地熱発電所」。想定年間発電量は約1,480万kWhを見込む。売電単価は40円/kWh。2021年6月に建設工事に着工し、運転開始は2022年12月に予定されている。

 開発を進めるのは株式会社南阿蘇湯の谷地熱。株式会社フォーカス(60%)、レノバ(30%)、デナジーサーマル株式会社(10%)が共同で設立した事業会社だ。デナジーサーマル株式会社は丸の内インフラストラクチャー株式会社とデナジー株式会社の共同設立会社である。

 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の助成制度を活用しながら、2015年よりスポンサー企業による地表調査や掘削調査等が進められてきたが、今後は開発工事に加えて、地域貢献策として事業地周辺に放置されている廃屋・廃棄物の撤去や地熱理解促進のための地域向けイベントの開催等も行う。

 今回の新生銀行の融資は地熱発電所の建設資金を資金使途とするものだ。「新生グリーンローン」として融資が行われており、新生銀行が2020年5月に策定した「新生グリーンファイナンス・フレームワーク」に適合するファイナンスとして、サステナブルインパクト評価室でも評価・確認が行われている。

 新生銀行は持続可能性やESG/SDGsの観点に、環境・社会・経済など社会全般に対して正のインパクトをもたらすことを目的とする社会的インパクトの概念を融合させた「サステナブルインパクト」の取組みを推進している。今後も再生可能エネルギー分野における継続的なファイナンスの提供を通じて、環境・社会課題の改善に資する取組をサポートしていく考えだ。

*アイキャッチ 出典:新生銀行株式会社

【情報ソース】
【サステナブルインパクト】フラッシュ型地熱発電を対象とするプロジェクトファイナンスの組成について~株式会社南阿蘇湯の谷地熱との新生グリーンローンの契約締結~(*PDFファイルが開きます、551KB)、2021年6月18日、株式会社新生銀行
当社が参画する地熱発電事業に関する融資関連契約の締結のお知らせ(*PDFファイルが開きます、309KB)、2021年6月18日、株式会社レノバ

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