ケネディクス、自然電力とインフラファンドを設立 再生可能エネルギー分野へ参入

2016.04.07 事業参画・売買レポート


 平成28年3月31日、不動産ファンド運営大手のケネディクス株式会社(以下、「ケネディクス」)と再生可能エネルギー発電施設のEPCやO&Mに強みを持つ自然電力株式会社(以下、「自然電力」)が、再生可能エネルギー発電所を投資対象とするインフラファンドを設立した。

 ファンド名は『ケネディクス自然電力ファンド』。投資対象は国内の太陽光、風力、小水力、バイオマス発電所などの再生可能エネルギー発電所だ。今後、国内の金融機関も出資者に加え、約400億円程度の資産規模を目指す。

 ケネディクスはこれまでオフィスビルや賃貸住宅、物流施設など不動産への投資に注力してきた。しかし、昨年発表された中期経営計画「Patners in Growth」では安定した成長分野にインフラ分野などを掲げ、不動産以外への投資機会を求めていた。
 自然電力は4つの事業会社から構成されたグループで、再生可能エネルギー発電事業の上流から下流までをグループ内で進めることができる。平成23年の会社設立以来、約700MWほどの太陽光発電事業の実績がある。

 ファンド運営者と事業運営者によって設立されたインフラファンドには、相互の強みを活かした高い利回りと安定したエネルギー供給の実現に期待したい。

 

 ケネディクス自然電力ファンドの概要                                   

名称ケネディクス自然電力ファンド
出資額最大80億円
総資産規模最大400億円程度(予定)
投資対象太陽光、風力、小水力又はバイオマス発電所等
出資者複数の国内金融法人
運用者
ケネディクス、自然電力
基本理念(1)再生可能エネルギー発電所の売電収益を原資として、長期安定的なファンドパフォーマンスの実現を目指すものであること。
(2)国内再生可能エネルギー発電所、並びに、金融商品市場の多様化、拡大への貢献をめざすものであること。
(3)地域に根ざした再生可能エネルギー発電所の開発、運営を推進することにより、地域経済の活性化及び発展をめざすものであること。

【情報ソース】
ケネディクス自然電力ファンドの組成について(※PDFファイルが開きます、91KB)、平成28年3月31日、ケネディクス株式会社
ケネディクス自然電力ファンドの組成について、平成28年3月31日、自然電力株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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