【開発】丸紅、サウジアラビア王国・ラービグ太陽光発電プロジェクトに着工/2023年7月に運転開始予定

2021.04.11 事業参画・売買レポート


 2021年04月09日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)はサウジアラビア王国(以下、「サウジアラビア」)のAl Jomaih Energy & Water Company Limited(以下、「Al Jomaih」)と共同で設立した特別目的会社を通じて、同国のラービグ太陽光発電プロジェクトに係る長期売電契約をSaudi Power Procurement Company(サウジアラビア電力調達会社、以下、「SPPC」)との間で締結したことを発表した。加えて、当該プロジェクト向けの融資銀行団との間で融資契約を締結したことも発表されている。

 当該事業はサウジアラビアの首都リヤドの西方約800kmに位置するラービグ地区において、リースされた土地に最大出力300MWの太陽光発電所を建設・所有・運営し、完工後25年に亘ってSPPCに売電を行うというものだ。2021年4月より工事に着工しており、運転開始は2023年7月を予定している。

 当該事業向けの融資は株式会社国際協力銀行(以下、「JBIC」)、株式会社みずほ銀行、サウジアラビア法人Al Rajhi Banking & Investment Corporationとの協調融資によって実施される。プロジェクトファイナンスによる貸付となっており、協調融資総額は約157百万米ドル。JBICの融資金額はそのうち約78百万米ドルが限度となっている。JBICがサウジアラビアのIPP事業や再生可能エネルギー事業向けの融資を行うのは初。

 丸紅とAl Jomaihが共同で設立した特別目的会社はSouth Rabigh Renewable Energy Company。各社の出資比率は丸紅が50.1%、Al Jomaihが49.9%。

*アイキャッチ Photo by Markus Spiske on Unsplash  

【情報ソース】
サウジアラビア王国・ラービグ太陽光発電プロジェクトの長期売電契約および融資契約締結ならびに着工について、2021年04月09日、丸紅株式会社

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