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【実証】NTTコムウェア、四足歩行ロボットで公園維持管理のスマート化を検証/平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ

2021.01.27 トピック


 2021年1月21日、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、「NTTコムウェア」)は国営平城宮跡歴史公園で実施される社会実験「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」において、四足歩行用ロボットと画像認識AI「Deeptector®」等を活用した自動巡回点検検証を行うことを発表した。

 国営平城宮跡歴史公園は国営公園を舞台にAI やIoT などの新技術を活用し、公園の抱える課題解決や公園利用者サービス創出等による一層の魅力向上を目指す「パークスマートチャレンジ」に取り組んでおり、平成31年3月から平城宮跡歴史公園スマートチャレンジをスタートさせている。この取り組みは民間事業者からの提案に基づく新技術を用いた社会実験を行い、公園サービスとしての実用化を目指すものだ。

(四足歩行ロボットを活用した「自動巡回点検検証」のイメージ 出典:エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社

 NTTコムウェアは平城宮跡歴史公園スマートチャレンジにおいて、自動運転の四足歩行ロボット巡回による効率的な画像データ収集、AI画像解析技術、デジタルツイン仮想空間の可視化技術を組合わせた「自動巡回点検検証」を検証する。当該検証は2021年2月から。

 まずはドローン空撮画像のSfM(*1)処理や設置型LiDAR(*2)で習得した3Dモデルを統合し、クラウド上に仮想点検空間を構築する。仮想点検空間の構築後は、自動運転の四足歩行ロボットが公園内を巡回し撮影した画像データを取り込み、AIを用いた画像解析で公園内の不具合事象の抽出を行う。不具合事象が抽出されればその内容と位置を3D空間上に表示する。

(四足歩行ロボットとAI画像解析技術 出典:エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社

(*1)プレス記事より引用
ドローンによる空撮写真から三次元点群データを得る自動作成手法です。原理的には、計測対象を様々な位置/角度から撮影した画像を大量に用意し、写真同士の対応関係を(ソフトウェア)解析することで、計測対象物の三次元点群データを獲得します。

(*2)プレス記事より引用
LIDAR:Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging
レーザー光を対象物に照射してその散乱や反射光を観測することで、対象物までの距離を計測したり対象物の性質を特定したりする、光センサー技術です。

 公園内の維持管理業務は人による点検の難しいエリアを含む公園全体の建物や設備の点検、植生状況や外来種の繁殖状況の把握、体調不良と思われる来園者の検知等、管理面積だけでなく対応内容も幅広い。ロボットやAIの活用を通じて業務を高度化することにより、効率的・効果的なユースケースの実現ができるかが重要になる。

*アイキャッチ 出典:エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社

【情報ソース】
AI・ロボットを活用した公園維持管理のスマート化社会実験の実施~「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」~、2021年1月21日、エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社

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