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【ファンド組成】GPI・DBJ、約530億円規模の再エネファンドを組成/陸上風力含むファンドとして国内最大級

2021.01.27 インフラファンド動向


 2021年1月16日、株式会社グリーンパワーインベストメント(以下、「GPI」)は陸上風力を含む再生可能エネルギー発電事業を対象としたファンド「グリーンパワーリニューワブル1号投資事業有限責任組合」(以下、「当該ファンド」)を組成したことを発表した。

 当該ファンドはDBJ証券株式会社が私募取扱事業者となって国内の機関投資家等からの投資を募集し、2020年11月17日に約530億円のファンドとして設立された。DBJは最大出資者としても当該ファンドへ参画している。GPIはスポンサーとして発電事業の経営権を継続して保有する一方、ファンド総額の約1/4を出資し、当該ファンドのマネージャーも務める。

(ファンドストラクチャー 出典:株式会社日本政策投資銀行)

 投資先はGPIが保有する国内の稼働済みの再エネ由来の発電事業だ。太陽光発電所のほかに風力発電所も含め計5つの発電所があり、各発電事業会社は当該ファンドから匿名組合出資の形で資金提供を受ける。

発電所名発電方式所在地設備容量運転開始売電先
大月ウィンドファーム陸上風力高知県12MW2006年11月四国電力
大洞山ウィンドファーム陸上風力高知県33MW2018年3月四国電力
ウィンドファームつがる陸上風力青森県121.6MW2020年4月東北電力
グリーンパワー富津太陽光発電所太陽光千葉県42.21MW2016年2月東京電力
グリーンパワー金城太陽光発電所太陽光島根県13.68MW2016年3月中国電力
 

 GPIはファンド組成によって回収した資金を計画中の洋上風力発電事業開発など新しい再エネ事業開発に活用する。日本政府が掲げる2050年温室効果ガス排出量実質ゼロの実現に向け、再生可能エネルギーの主力電源化を今後も推進する方針。

*アイキャッチ フォトKervinエドワード・ララUnsplash

【情報ソース】
風力等再生可能エネルギー発電事業を対象として国内最大級のファンドを組成(*PDFファイルが開きます、630KB)、2021年1月16日、株式会社グリーンパワーインベストメント
再生可能エネルギー発電事業向けファンドへの出資について~陸上風力を含む再エネファンドとして国内最大級~、2021年01月18日、株式会社日本政策投資銀行

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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