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【開発】ENEOSとイーレックス、世界最大級の大型バイオマス発電所を共同事業化検討へ/Non-FIT型の実現目指す

2020.11.14 事業参画・売買レポート


 2020年11月10日、ENEOS株式会社(以下、「ENEOS」)とイーレックス株式会社(以下、「イーレックス」)は大型バイオマス発電所に関する共同事業化の検討に合意し、環境アセスメントを開始することを発表した。

(完成予想図 出典:イーレックス株式会社)

 当該事業はENEOSが所有する新潟サンライズゴルフコース(新潟県北蒲原郡聖籠町)の一部を活用して、設備出力300MW規模のバイオマス専焼発電所を建設・運営する計画となっている。石炭火力発電所からの転換を除けば世界最大級のバイオマス発電所となる。

 計画は日本初となるFIT制度から自立したNon-FITの大型バイオマス発電所を目指したものとなっており、バイオマス発電所としては世界初となる超々臨界圧(*)の発電所とする考えだ。発電効率を高めてNon-FIT型の発電所とすることで、再エネ賦課金が発生しない形となり国民の負担軽減になる。実現すれば、FIT制度終了後も持続可能な再生可能エネルギー事業として存続することにも繋がる。系統接続については、2020年10月30日に電力広域的運営推進機関から接続検討に関する回答を得ている。

(*)イーレックス株式会社のプレス記事より引用
蒸気温度600℃、圧力26MPa以上という高温高圧の水蒸気を発生させ、その水蒸気でタービンを回して高効率で発電する技術により、燃料消費量削減にも繋がります。

 発電に使用するバイオマス燃料はロシアからの木質系燃料の他に、ベトナムやフィリピン等で試験栽培されている燃料用ソルガムを主体燃料として検討する方針。

 今後は環境アセスメントの手続きを開始し、2023年度中に工事に着工、2026年度に営業運転開始とする予定だ。営業運転開始後は地元新潟県の需要家やRE100企業などへ広く供給することを検討している。

*アイキャッチ 出典:イーレックス株式会社

【情報ソース】
大型バイオマス発電所に関するイーレックス株式会社との共同事業化検討の合意について~石炭火力等からの転換を除き世界最大級のバイオマス発電所開発に向け環境アセスメントを開始~(*PDFファイルが開きます、285KB)、2020年11月10日、ENEOS株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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