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【コンセッション】三峰川電力・中部電力など、鳥取県営水力コンセッション事業が9月1日スタート/協調融資233億円のうち157億円をSDGsグリーンローンとして調達

2020.08.30 コンセッション


 2020年08月27日、三峰川電力株式会社(以下、「三峰川電力」)は中部電力株式会社、株式会社チュウブ、美保テクノス株式会社の3社とともに設立した特別目的会社「M&C鳥取水力発電株式会社」(以下、「M&C鳥取水力発電」)(*)が『鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業』を2020年9月1日から開始することを発表した。

(*)
 M&C鳥取水力発電の株主は三峰川電力(47.2%)、中部電力(47.2%)、チュウブ(2.8%)、美保テクノス(2.8%)。
(カッコ内の数字は出資比率)

(所在地地図 出典:中部電力株式会社)

 当該事業は鳥取県が保有する運転開始後50年以上経過した舂米発電所、小鹿第一発電所、小鹿第二発電所、日野川第一発電所の計4つのダム水路式発電所に運営権を設定の上、民間事業者が当該水力発電施設の再整備や施設の運営維持業務を行うものである。コンセッション方式で行うPFI事業であり、水力発電施設のコンセッションとしては日本初の事例となる。事業期間は20年。

 M&C鳥取水力発電は既に鳥取県が再整備を完了させた舂米水力発電所の運営から開始する。その他3発電所は2021年度から再整備を行い、再整備完了後に順次運営を開始する予定だ。再整備を通じてFIT事業認定を取得し(「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)」への適合)、運転開始から20年間に亘って、発電した電力を中国電力ネットワーク株式会社へ売電する。発電電力量は一般家庭の使用電力量に換算すると約28,000世帯相当だ。

◯鳥取県営4水力発電所の概要

発電所名所在地運転開始時期発電
出力
再整備開始時期
(予定)
運転開始時期
(予定)
舂米発電所八頭郡若桜町内1960年12月7,890kW鳥取県にて実施済2020年9月
小鹿第一発電所東伯郡三朝町内1957年10月3,690kW2021年2024年
小鹿第二発電所東伯郡三朝町内1958年4月4,990kW2021年2023年
日野川第一発電所日野郡日野町内1968年1月4,300kW2022年2024年
 

(発電所写真 出典:中部電力株式会社)

 当該事業の資金調達にはプロジェクトファイナンスが活用されている。株式会社三井住友銀行(以下、「三井住友銀行」)がマンデーテッドリードアレンジャーを務め、総額約233億円の協調融資を組成した。そのうち、157億円についてはSDGsグリーンローンとして組成されている。SDGsグリーンローンについては株式会社格付投資情報センターの行うR&Iグリーンボンドアセスメントにおいて、最上位評価の「GA1」と評価されている。

*アイキャッチ 出典:中部電力株式会社

【情報ソース】
鳥取県営水力発電所再整備・運営等事業の開始について~日本初の水力発電所を大賞としたPFI・コンセッション事業~(*PDFファイルが開きます、816KB)、三峰川電力株式会社
鳥取県舂米水力発電所の運営を開始~国内初、民間事業者がコンセッション方式によるPFI事業として公営水力発電所の再整備・運営事業を開始~、2020年08月27日、中部電力株式会社
SDGsグリーンローンによる当行初のプロジェクトファイナンス組成について、2020年8月27日、株式会社三井住友銀行

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