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【インフラマネジメント】NEC、「列車巡視支援システム」実用化/画像解析から列車沿線の支障物有無を自動判定

2020.07.29 トピック


 2020年7月22日、日本電気株式会社(以下、「NEC」)は公益財団法人鉄道総合技術研究所が開発した線路周辺画像解析エンジンを活用した「列車巡視支援システム」を実用化したことを発表した。営業車で撮影した映像に画像解析を適用し、支障物を自動検知することによる列車巡視業務効率化の実用化は国内初。

(車両搭載状態 出典:日本電気株式会社)

 当該システムは列車沿線の支障物の確認を行う沿線検査業務の支援を目的に開発されたものだ。営業列車の車両先頭に設置されたカメラやGPS、ネットワーク機器を活用して、列車沿線の支障物を自動検知するというものだ。走行時に撮影した線路の沿線環境の映像を解析することで、建築限界の支障有無を自動で判定する。当該システムにより、これまで職員が目視で行っていた列車巡視業務をサポートし、効率化することが可能になる。

 当該システムでは巡視点検日時をあらかじめ指定するだけで、無線ネットワークを通じて路線映像を取得・解析し、支障を検知した場所の画像の整理、レポート作成まで自動でできる。職員が目視確認後に行っていたレポート作成業務を大幅に削減することも可能だ。

(建築限界解析結果(イメージ) 出典:日本電気株式会社)

 当該システムは先行して九州旅客鉄道株式会社が運用する811系近郊型電車の2編成を対象に2020年4月から運用開始されており、今後他の車輌にも拡張していく予定だ。

*アイキャッチ 出典:日本電気株式会社

【情報ソース】
NEC、画像解析を活用して鉄道の沿線検査業務を支援する「列車巡視支援システム」を実用化~鉄道総合技術研究所の線路周辺画像解析エンジンを搭載し、職員による列車巡視業務の効率化・省力化を実現するシステムを開発~、2020年7月22日、日本電気株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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