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【戦略】双日、JOINと共同でキャドレイルウェイ社の株式100%を取得/カナダ最大手の鉄道車両MRO事業会社

2020.04.11 トピック


 2020年4月10日、双日株式会社(以下、「双日」)は株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(以下、「JOIN」)とともに、北米で鉄道車両(貨車・客車・機関車)の総合メンテナンス事業を運営するキャドレイルウェイ社(Cad Railway Industries Ltd,以下、「CadRI」)の株式100%を取得したことを発表した。

(出資スキーム図 出典:双日株式会社)

 JOINは双日が設立した現地法人へ最大23億円出資する方針で、当該出資については2020年3月13日に国土交通大臣の許可を取得している。現地法人によるCadRI株式取得は3月31日に完了した。北米において鉄道車両の総合メンテナンス事業を日本企業だけで運営するのは初となる。

(左:キャドレイルウェイ社の工場内風景 右:取扱い鉄道車両の例 出典:双日株式会社)

 CadRIはカナダ最大手の鉄道車両MRO(総合メンテナンス、Maintenance-Repair-Overhaul)事業会社だ。1968年に設立、本社はケベック州モントリオール市にある。カナダ政府・州政府の都市交通当局などを顧客としており、鉄道車両・部品の保守から修理、改造、改装まで様々なサービスを提供している。

 双日は双日米国会社とともに、2015年12月にCadRIの株式約41%を取得し事業参画している。双日参画後はカナダ西部カルガリー在のカルトラックス社(Caltrax Inc.)を買収しカナダ東西に事業範囲を拡大させるなど、カナダ独立系MRO事業者トップの地位を確立させた。2019年には米国交通当局(テキサス州)から通勤車両のオーバーホールも受注している。

 カナダ・米国を含む北米は世界最大の運行路線長や鉄道輸送量を誇っており、長期的な経済成長や人口増加、環境意識の向上などを背景に貨物・旅客鉄道輸送市場の拡大が見込まれている。双日は今後、米国での事業拡大に積極的に取り組み、北米鉄道車両の総合メンテナンス分野におけるリーディングカンパニーを目指す方針。

*アイキャッチ 出典:双日株式会社

【情報ソース】
双日、北米における鉄道車両の総合メンテナンス事業において、JOINと共同で事業会社株式を100%取得、2020年4月10日、双日株式会社(*双日米国会社との共同リリース)
カナダ鉄道車両MRO運営事業への支援を決定(*PDFファイルが開きます、686KB)、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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