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【売買】JERA、台湾の洋上風力発電事業「フォルモサ3」に参画/マッコーリー社とEnBW社から事業権益約44%取得

2020.03.15 事業参画・売買レポート


 2020年3月9日、株式会社JERA(以下、「JERA」)は台湾彰化県沖で開発が進む洋上風力発電事業「フォルモサ3」の事業権益をマッコーリー社とEnBW社から取得したことを発表した。

 JERAが取得した事業権益は43.75%。これにより出資比率はJERAが43.75%、マッコーリー社が31.25%、EnBW社が25%となる。今後JERAは最大出資者として事業を牽引する方針だ。

 フォルモサ3は彰化県沖35km~60kmの海域で開発予定の洋上風力発電事業である。2018年8月に環境影響評価の許認可を得ているものの、政府の系統接続に係る競争入札を経て開発が進められる開発初期段階のプロジェクトだ。予定されている発電容量は2004MWで、実現すれば台湾で開発する中で最大の洋上風力発電事業となる。商業運転開始の時期は2026~2030年を目標にしている。

(位置図 出典:JERA株式会社)

 JERAはこれまで台湾において洋上風力発電事業「フォルモサ1」及び「フォルモサ2」にも事業参画している。フォルモサ1は2019年12月より稼働しており、フォルモサ2は2021年末の商業運転開始を目指して現在開発が進められている。JERAは異なる開発段階のプロジェクトに同時に参画することで、開発初期から建設・O&Mに関するひとつながりの知見を効率よく習得し、大規模洋上風力発電事業を主体的に開発できる体制構築を目指す考えだ。

○JERAが参画する台湾の洋上風力発電事業

フォルモサ1フォルモサ2フォルモサ3
出資者
(出資比率)
エルステッド:35%
JERA:32.5%
マッコーリー社:25%
スワンコール社:7.5%
JERA:49%
マッコーリー社:26%
スワンコール社:25%
JERA:43.75%
マッコーリー社:31.25%
EnBW社:25%
所在地台湾苗栗県沖約2~6km台湾苗栗県沖約4~10km台湾彰化県沖約35~60km
発電容量128MW376MW2004MW
風車基数22基47基未定
商業運転開始2019年12月27日
※2基(8MW)は2017年4月に運転開始済み
2021年末予定2026年~2030年目標
 

*アイキャッチ 出典:株式会社JERA

【情報ソース】
台湾彰化県における洋上風力発電事業「フォルモサ3」への参画について、2020年3月9日、株式会社JERA

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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