【参画】西部ガス・東邦ガス・広島ガス、米国のバーズボロー天然ガス焚き火力発電事業に出資参画

2020.03.11 事業参画・売買レポート


 2020年3月6日、西部ガス株式会社(以下、「西部ガス」)、東邦ガス株式会社(以下、「東邦ガス」)、広島ガス株式会社(以下、「広島ガス」)は共同で設立するTSHバーズボロー社(TSH Birdsboro LLC)を通じて、米国ペンシルバニア州のバーズボロー天然ガス焚き火力発電事業に参画することを発表した。

(出資構成 出典:西部ガス株式会社)

 3社の海外発電事業への投資は初のこと。TSHバーズボロー社への出資比率は各社33.3%。資本金は6,870万米ドル。

 TSHバーズボロー社は双日株式会社(以下、「双日」)と九州電力株式会社(以下、「九州電力」)が米国子会社を通じて出資している双日バーズボロー社の持分50%を取得する。双日バーズボロー社の発電事業会社であるBirdsboro Power LLCへの出資比率は33.3%であることから、東邦ガス・西部ガス・広島ガスの当該発電事業に対する実質的な出資比率は5.6%となる。(*Birdsboro Power LLCへの出資比率はAres EIF Management社が33.3%、東京ガスアメリカ社が33.3%、双日バーズボロー社が33.3%)

 当該発電事業は米国ペンシルバニア州バークス郡バーズボローにあるバーズボロー天然ガス焚き火力発電所を操業・運営するものである。ガスタービンコンバインドサイクル方式の発電所であり、出力は合計488MW。燃料となる天然ガスはマーセラス・シェールガス田などから調達している。2019年5月30日から営業運転を行っており、発電した電力はPJM電力卸売市場で販売している。

(発電所の所在地 出典:西部ガス株式会社)

*アイキャッチ 出典:双日株式会社

【情報ソース】
米国ガス火力発電事業への出資参画について、2020年3月6日、西部ガス株式会社
米国ガス火力発電事業への出資参画について、2020年3月6日、東邦ガス株式会社
米国ガス火力発電事業への出資参画について、2020年3月6日、広島ガス株式会社
米国バーズボロー天然ガス焚き火力発電所、営業運転を開始、2019年6月7日、双日株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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