【ファンド】丸紅・みずほ銀行・みずほ信託銀行、国内上場インフラファンドの組成に着手

2019.12.18 インフラファンド動向


 2019年12月13日、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)、株式会社みずほ銀行(以下、「みずほ銀行」)、みずほ信託銀行株式会社(以下、「みずほ信託銀行」)は共同で設立したジャパン・インフラファンド・アドバイザーズ株式会社(以下、「JIA」)を通じて、主に国内の太陽光発電設備等に投資するジャパン・インフラファンド投資法人(以下、「JIF」)を設立したことを発表した。

 JIAは丸紅(90%)、みずほ銀行(5%)、みずほ信託銀行(5%)が共同で設立した資産運用会社。(*カッコ内の数字は出資比率)2019年02月に設立している。

 再生可能エネルギーの需要増加を背景に、JIFは国内の太陽光発電設備に重点投資を行う方針だ。他のインフラ資産と比較して運用実績の蓄積があり、既稼働案件の売買が増加している点も投資方針を決定する材料となった。JIAは今後、丸紅グループの太陽光ビジネスに関する知見やリートの運用経験、みずほグループの国内発電事業に対する融資実績やネットワークを活用してJIFの継続的な資産拡大を目指す。

 丸紅は太陽光パネルの製造設備販売などの太陽光関連ビジネスに参入し、これまで20年以上にわたって知見・ノウハウを蓄積している。現在ではパネルやパワーコンディショナの販売、工事一括請負等へ事業領域を拡大させていている。加えて、15年以上にわたってリート事業を行っており、同社100%子会社が運営するリートには上場リート「ユナイテッド・アーバン投資法人」(2019年11月時点の資産規模は約6,400億円)と私募リート「丸紅プライベートリート投資法人」(2019年11月時点の資産規模は約2,500億円)がある。

 みずほグループは国内発電事業に対してのプロジェクトファイナンス組成が多くあり、上場インフラ投資法人向け融資でも3つの投資法人へ融資実績がある。

*アイキャッチ Photo by Zbynek Burival on Unsplash

【情報ソース】
国内の太陽光発電設備等に投資する投資法人の設立について~国内上場インフラファンドの組成着手~(*PDFファイルが開きます、203KB)、2019年12月13日、丸紅株式会社(株式会社みずほ銀行、みずほ信託銀行株式会社の共同リリース)

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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