2024.03.29
【開発】レノバや中部電力など、静岡県御前崎市で木質専焼バイオマス発電所を建設へ/出力74.95MW、売電価格24円/kWh
2019.11.24 事業参画・売買レポート
2019年11月19日、株式会社レノバ(以下、「レノバ」)は同社が開発を主導する御前崎港バイオマス発電事業を行う合同会社御前崎港バイオマスエナジーに対する最終投資決定を行い、併せて金融機関との間でプロジェクトファイナンスによる融資契約を締結したことを発表した。
(御前崎港バイオマス発電所のイメージ図 出典:中部電力株式会社)
当該事業は静岡県御前崎市及び牧之原市に発電出力74.95MWとなるバイオマス発電所を建設・運営するものである。燃料に木質ペレットやパームヤシ殻(PKS)を使用して発電する。年間の想定発電量は約53万MWh、一般家庭約17万世帯相当の使用電力量となる。2019年11月より設計に着手し、2021年4月に工事に着工する予定。計画通りに進めば、2023年07月に商業運転開始する。
事業主体の合同会社御前崎バイオマスエナジーへはレノバ(38%)のほか、中部電力株式会社(34%)、三菱電機クレジット株式会社(18%)、鈴与商事株式会社(10%)が出資している(*カッコ内の数字は出資比率)。なお、レノバと三菱電機クレジットとは「合同会社御前崎港バイオマスエナジーに係る持分譲渡に関する覚書」を締結した。当該覚書に基づいて、レノバは発電所完成日以降に三菱電機クレジットの保有する特別目的会社出資持分を買い増す権利を有する。当該権利を行使するとレノバの出資比率は56%となる。
プロジェクトファイナンスの主幹事は三井住友信託銀行株式会社と株式会社新生銀行が務める。メザニンレンダーは三菱UFJリース株式会社。2020年2月頃にシンジケーション先の生命保険会社や地元を中心とする地方銀行が確定する方針だ。
アイキャッチ 出典:中部電力株式会社
【情報ソース】
・当社の大型バイオマス発電事業に関する最終投資決定のお知らせ(*PDFファイルが開きます、270KB)、2019年11月19日、株式会社レノバ
・静岡県御前崎市・牧之原市において発電出力74,950kWの木質専焼バイオマス発電所を開発~2023年7月の運転開始を目指します~、2019年11月19日、中部電力株式会社
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