【売買】JERA、バングラデシュのガス火力発電事業に参画/リライアンス・パワー社から事業権益49%を取得

2019.09.09 事業参画・売買レポート


 2019年09月03日、株式会社JERA(以下、「JERA」)はバングラデシュにおける新規ガス火力発電事業に参画することを発表した。JERAのバングラデシュへの事業参画は初。

 JERAは当該事業の開発を推進しているリライアンス・パワー社から事業権益の49%を取得することに合意した。開発初期段階から高い出資比率で参画し、事業に主体的に関与していく方針だ。今後、役員や社員の派遣を行い、発電所の確実な建設や効率的な運営へつなげる。

(プロジェクトスキーム 出典:株式会社JERA)

 当該事業はバングラデシュの首都ダッカから南東40kmの地で開発が進むガス火力発電事業である。コンバインドサイクル発電方式の発電所であり、発電容量は75万kW。燃料についてティタスガス搬送・販売会社との間でガス供給契約を締結しており、22年間に亘って同社から燃料を購入し発電する。発電した電力は長期売電契約に基づき、同じく22年間に亘ってバングラデシュ電力開発庁へ売電(政府保証付)する。商業運転開始は2022年を予定しており、今後事業会社を通じてEPC契約や融資契約の協議等を進める。

 JERAはバングラデシュが順調な経済成長に伴い、電力需要の高い伸びが期待できると判断した。同国を重点投資対象国の一つと位置付けており、当該事業を足掛かりに、さらなる事業機会の発掘に努める考えだ。

 リライアンス・パワーはインド民間大手の発電・石炭資源会社。石炭やガス火力発電事業のほかに、再生可能エネルギーの発電資産(約594.5万kW)も多く所有している。

【情報ソース】
バングラデシュにおける新規ガス火力発電事業への参画について、2019年09月03日、株式会社JERA

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