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【参画】JII、英国鉄道車両リース事業へ参画/約510億円投じ、イースト・ミッドランズ地域へ新型車両165両供給

2019.09.05 インフラファンド動向


 2019年08月19日、ジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブ株式会社(以下、「JII」)は英国の共同投資家と形成したコンソーシアムを通じて、英国鉄道運営会社Abelio East Midlands Railway(以下、「アベリオ社」)向けの新規車両調達に関する投資契約を締結、ファイナンシャル・クローズに至ったことを発表した。

 株式会社日立製作所とHitachi Rail Limitedが設計・製造する鉄道車両Class AT300について、JIIやRock Rail等が設立する車両リース会社が調達し、事業運営期間(~2027年)に亘ってアベリオ社にリースする。

 供給される車両は、英国中東部イースト・ミッドランズ地域(*)の基幹路線で使用される最新鋭都市間高速鉄道であり、2022年より運行開始予定だ。その新型車両165両(33編成)を4億ポンド(日本円で約510億円)で調達し、現在使用されているディーゼル車両と入れ替える。

(*)イーストミッドランズ地域は英国の9つある地域の一つ。シェフィールド、チェスターフィールド、ノッティンガム、ダービー、レスター、リンカーン等はイースト・ミッドランズ本線の主要都市。

 新型車両の1編成(5両)は全長約120m、電化・非電化区間双方の路線を走行することができる電気・ディーゼル両用車両(バイモード)だ。最高運転速度は時速約200km。最新型のエンジンが採用されているため、非電化区間をディーゼルモードで走行する際は、従来の高速鉄道車両と比較して最大90%の有害排出物を削減することが可能になる。

 車両の座席は従来の車両より80%多く、空調設備や無料Wi-Fi設備、電源コンセント、最新の乗客向けスクリーン等が完備される。ケータリングサービスは全車両で提供される方針だ。

*アイキャッチ 納入する鉄道車両のイメージ図 出典:株式会社日立製作所

【情報ソース】
英国East Midlands Railway 向け鉄道車両リース事業への参画(*PDFファイルが開きます、400KB)、2019年08月19日、ジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブ株式会社
日立が鉄道運営会社アベリオ社が運営する英国中東部向け都市間高速鉄道車両165両(33編成)の受注者に内定、2019年07月31日、株式会社日立製作所

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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