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【売買】三菱商事、モーレイイースト洋上風力発電所の事業持分の一部を関西電力・三菱UFJリースへ売却/JBICなど協調融資団が約1,517百万ポンドをPF融資

2018.12.02 事業参画・売買レポート


 2018年11月29日、三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)は英国スコットランドのモーレイ湾沖合で開発を進めるMoray East(モーレイイースト)洋上風力発電事業の持分を関西電力株式会社(以下、「関西電力」)と三菱UFJリース株式会社(以下、「三菱UFJリース」)に売却したことを発表した。

(モーレイイースト洋上風力発電所の完成予想図 出典:三菱商事株式会社)

 三菱商事は英国100%子会社のDiamond Generating Europe社(以下、「DGE」)を通じて、スペインの再生可能エネルギー事業者大手のEDP Renewables社(以下、「EDPR社」)からMoray Offshore Windfarm (East) Limited(以下、「MOWEL」)の株式33.4%取得し事業へ参画している。

 関西電力と三菱UFJリースへの当該事業の持分売却はDGE傘下に設立した中間持株会社Diamond Green Limited社の株式を関西電力に30%、三菱UFJリースに20%売却する形で行われた。これまではEDPR社と仏フランス大手電気・ガス事業者ENGIE社、三菱商事の3社で開発を進めてきたが、今後は関西電力と三菱UFJリースを含めた5社体制で運営を進める。

 三菱商事からは事業持分の売却と合わせて、民間金融機関と株式会社国際協力銀行(以下、「JBIC」)から成る協調融資団とのプロジェクトファイナンスによる貸付契約の調印も発表されている。協調融資の総額は約1,517百万ポンド、そのうちJBICは約743百万ポンドを限度とするプロジェクトファイナンスを組成した。民間金融機関の融資の一部分に対してはデンマーク輸出信用基金が保証を供与する。

(プロジェクト予定地 出典:三菱商事株式会社)

 モーレイイースト洋上風力発電所は定格出力9.500kWの風車を100本使用し、総発電容量は約95万kWで計画されている。実現すれば英国最大級の洋上風力発電所となる。。年間発電量は英国の一般家庭の使用電力量に換算すると約100万世帯相当となる予定だ。モーレイイースト洋上風力発電所は英国の再生可能エネルギー助成制度であるContracts for Differene制度(*)を適用されており、発電した電力は商業運転開始後15年に亘って電力小売事業者に売電する。今後、2018年中に発電所建設を開始し、2022年の運転開始を目指す。

(*)株式会社国際協力銀行のプレス記事より引用
英国政府が100%出資するLow Carbon Contracts Companyと発電事業者の間で締結するCfD契約に基づき,英国政府が決定した基準価格と電力市場指標価格との差額調整を実施することにより、発電事業者の収入を長期間にわたり保証する制度です。

*アイキャッチ 出典:三菱商事株式会社

【情報ソース】
英国洋上風力発電案件の持分売却及び融資契約調印、2018年11月29日、三菱商事株式会社
英国Moray East洋上風力発電事業に対するプロジェクトファイナンス 質高インフラ環境成長ファシリティの一環として、英国洋上風力発電市場における日本企業の参画を支援、2018年11月29日、株式会社国際協力銀行

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