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【インフラマネジメント】三菱日立パワーシステムズ、AI活用によるボイラー燃焼調整で年間約1億円のコスト削減/台湾電力の林口火力発電所で実証

2018.06.27 トピック


 2018年06月11日、三菱日立パワーシステムズ株式会社(以下、「三菱日立パワーシステムズ」)は台湾公営の台湾電力(台湾電力股份有限公司)が運営する林口火力発電所に導入している人工知能(AI)技術を活用したボイラーの燃焼調整システムを改良し、最大で年間約1億円のコスト低減効果があることを実証したと発表した。

 当該AIシステムは三菱日立パワーシステムズのデジタルソリューションサービス「MHPS-TOMONI®」を構成する機能の一つで、2016年10月から商業運転を開始している林口火力発電所1号機に導入されている。

 今回の実証では2017年03月から商業運転を開始した2号ボイラーのAIシステムに対して、新たにボイラー特性を学習させることで、多様な炭種に対応した燃焼調整機能を実現できることが確認された。さらにこの燃焼調整機能に対して、ボイラー効率や補機動力などの経済性に関わる複数のプロセス値の最適化を目的とした改良を加えることで、最大で年間約1億円のコスト削減効果が得られることも確認できた。

 三菱日立パワーシステムズでは当該AIシステムの開発を通じて、ボイラー運転における運転コストや保守管理コストといった発電コストの最適化や不適合予兆・早期検知などの機能を国内外の電力会社へ提供することを目指すとしている。

○林口火力発電所/台湾電力
 既存の発電所を出力80万kWの石炭炊き超臨界圧火力発電所にリプレイスした発電所。三菱日立パワーシステムズがボイラーと蒸気タービンをそれぞれ3機納入している。1号機は2016年10月に、2号機は2017年03月に商業運転開始。3号機については2019年に商業運転開始予定。

*アイキャッチ 林口火力発電所 出典:三菱日立パワーシステムズ株式会社

【情報ソース】
AI活用によるボイラー燃焼調整で、年間1億円程度のコスト低減効果を検証 台湾電力の林口火力発電所に導入したシステムを改良、2018年06月11日、三菱日立パワーシステムズ株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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