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【インフラマネジメント】王子ホールディングス、タイの工業団地内で水処理事業が始動/独自の水処理技術を強みに新興国へ普及拡大

2017.05.18 トピック


 平成29年4月26日、王子ホールディングス株式会社(以下、「王子ホールディングス」)はタイのシンサコン工業団地内で淡水化水処理システム(工業用水向け)の稼働を開始させたと発表した。

バンコク,タイ

 淡水化水処理システムは王子ホールディングスのOJI-MEMBRANETMと独自の薬品処方を組合せたもの。独自の薬品を流入水に処方することで、フロック形成を促し、特殊構造を有したUF膜でろ過する仕組みだ。
 バンコク近郊であるシンサコン工業団地内の水源は工場排水の他、緑藻類や塩分など様々な成分が混在する溜池となっており、汚濁物の除去や淡水化などの複数のプロセスが必要であったが、新システムの導入で「凝集沈殿」や「砂ろ過」の工程は不要となった。

 必要工程が減ったことで装置もコンパクトになり、省エネ・省コストに繋がった。かつ、従来よりも造水能力を向上させることができた。現在では終日の連続自動運転が可能な状態で、約3,600㎥/日の処理能力を発揮している。

(限外ろ過装置 OJI-MEMBRANETMユニット 出典:王子ホールディングス株式会社)

(水処理のプロセス 出典:王子ホールディングス株式会社)

*アイキャッチ画像 出典:王子ホールディングス株式会社

【情報ソース】
タイにおける水処理システム導入のお知らせ(*PDFファイルが開きます、362KB)、平成29年4月26日、王子ホールディングス株式会社

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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