2019年04月26日、ジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブ株式会社(以下、「JII」)は英国の共同投資家3社(Dalmore Capital、Equitix Investment Management、Rock Rail)と形成したコンソーシアムを通じて、Hitachi Rail Limited Limitedから「Agility Trains West」(以下、「ATW」)の株式15%を追加取得したことを発表した。昨年11月01日に同コンソーシアムはATWの株式30%を取得しているため、追加取得後は合計45%を保有する形になる。

 コンソーシアムに対してDC Advisoryがファイナンシャルアドバイザー、Ashursがリーガルアドバイザーを務めている。一方、Hitachi Rail Limitedに対してはキャンターフィッツジェラルド証券(Cantor Fitzgerald Europe)、クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク、ゴールドマンサックス(Goldman Sachs International)がファイナンシャルアドバイザーを、Allen&Overy(アレン・アンド・オーヴェリー)がリーガルアドバイザーをそれぞれ務めた。

 ATWは英国の都市間高速鉄道官民プロジェクトである「Intercity Express Programme」(以下、「IEP」)の第一フェーズを担っている。IEPは約57億ポンドを投じて行われる鉄道車両プログラムで、ロンドンとイングランド西部・ウェールズ南部を結ぶGreat Western Main LineとEast Coast Lineに122の新しい都市間鉄道を製造・導入し、その後の保守を行うというもの。

 ATWは株式会社日立製作所およびHREが設計・製造する新型鉄道車両Class800の調達・保有・リース・保守業務をGreat Western Main Lineに対して行っている。Class800は最新の電気・ディーゼル両用車両であり、旧型車両と入れ替えることで鉄道の電化推進や運行サービスの大幅な改善が見込まれている。2017年10月から段階的に導入されており、今後契約期間の27.5年間に亘りATWがサービス提供を行う。(報酬形態はインフレ連動型のアベイラビリティペイメント型となっている。)

【情報ソース】
Intercity Express Programmeへの追加投資に係る株式譲渡契約に調印しました(*PDFファイルが開きます、324KB)、2019年05月07日、ジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブ株式会社
ジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブ(株)Intercity Express Programmeへの追加投資について、2019年05月07日、三菱UFJリース株式会社

【関連記事】
【売買】JII、英国の都市間高速鉄道官民プロジェクトに投資/Hitachi Rail Europeから30%間接取得
【投資】JII、ダイナミックマップ基盤に上限20億円出資/米国Ushr社買収費用に充当、HDマップのグローバル展開加速
【投資】第一生命、ペルーの鉄道開発事業向けプロジェクトボンドに投資/2019年4月にファイナンス投融資部を新設、PF分野へ投資拡大の方針