2019年04月24日、株式会社長谷工コーポレーション(以下、「長谷工グループ」)は同社の子会社Haseko America inc.(以下、「HAI」)を通じて、三井物産株式会社の米国子会社MBK Real Estate LLC(以下、「MRE社」)と合意し、MRE社の子会社であるMBK Senior Living LLC(以下、「MSL社」)が保有・運営する米国シニア住宅施設9物件(1,200戸)の持分取得を行ったことを発表した。

(投資イメージ図 出典:株式会社長谷工コーポレーション)

 長谷工グループは1973年以降、アメリカ合衆国ハワイ州を中心に中高層コンドミニアム、オフィス、ホテル、商業施設など、多くの不動産開発を手掛けている。現在はオアフ島のエヴァ地区において戸建住宅・リゾート開発を行っているが、2018年に約4,000戸の実需向け住宅開発が完了し、リゾート開発だけが残っている状況であることから、米国西海岸でMRE社が行うシニア住宅事業の参画を決断した。

 今回HAIが取得した米国シニア事業施設は9物件、米国西海岸のワシントン州、アリゾナ州、カリフォルニア州に集中している。MRE社はMSL社を通じて1990年より取組を開始し、これまで既存物件の取得、リノベーションやサービス・運営企画の改善等々を自ら行うことでノウハウを積み上げてきた。AL(Assisted Living)サービスと称する日常生活支援や健康管理サービスなどの提供を中心としながらも、認知症患者に対するケアなどまで提供できるMC(Memory Care)サービスを行う施設も多くある。加えて、施設の共用部はジムや大食堂のほか、シアタールームやパーティールーム、図書室などが備わった施設もあり、施設ごとの工夫や特長が窺える。

(HAIが持分取得した米国シニア事業施設の概要 出典:株式会社長谷工コーポレーション)

(主な共用部:ジム、シアタールーム、大食堂、パーティールーム、カフェ、整髪サロン、図書室、PC部屋など 出典:株式会社長谷工コーポレーション)

 米国でのシニア住宅はREIT等での不動産マーケットが確立されており、過去10年間の全米シニア住宅賃料の上昇率はプラスを維持し続けている。HAIのシニア住宅事業への参画はシニア住宅事業のノウハウの取得に加えて、シニア住宅物件の安定した稼働率・賃料上昇率が評価されてのものでもあるようだ。

*アイキャッチ 出典:株式会社長谷工コーポレーション

【情報ソース】
長谷工グループ 三井物産グループと初の海外共同事業 米国で稼働中のシニア住宅事業に参画、2019年04月24日、株式会社長谷工コーポレーション

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