2019年04月10日、株式会社NTTファシリティーズ(以下、「NTTファシリティーズ」)は株式会社モリショウ、TJグループホールディングス株式会社、前田商行株式会社とともに、これまでフォレストエナジー株式会社が和歌山県新宮市で進めていた木質バイオマス発電事業に参画することを発表した。

 当該事業は和歌山県新宮市で開発が進むバイオマス専焼発電事業、事業会社は新宮フォレストエナジー合同会社だ。導入する発電設備はオーストリアSyncraft Engineering GmbH(Syncraft社)のガス化発電設備を4台設置し、約1,800kW(一般家庭約3,900世帯相当)の電力と約3,800kWの熱を供給する。現在、2020年12月頃の商業運転開始を目指して開発を進めている段階だ。

 Syncraft社の設備は原木を樹皮ごと燃料として使用できることが特長で、発電効率が29%、総合エネルギー効率が約85%と高い水準にある。発電所への導入に加え、紀南地域全体で森林資源を使った熱利用を促進するために、施設園芸や養殖場などの熱需要先近くを念頭に超小型設備VOLTER 40も並行して展開する。

 燃料は未利用の原木を紀南地域から集材してつくるウッドチップ。使用燃料量は年間約2万トンを想定している。地域で未利用の木質資源に適切な価値をつけることで地域経済の活性化と同時に、森林の健全な再生・成長を支援する考えだ。

 事業費には株式会社紀陽銀行(アレンジャー兼エージェント)、株式会社第三銀行、株式会社百五銀行が参画する融資資金が充てられる予定だ。トランザクションカウンシルはベーカー&マッケンジー法律事務所が担当する。

*アイキャッチ 出典:株式会社NTTファシリティーズ

【情報ソース】
和歌山県新宮市における木質バイオマス発電事業の共同実施について、2019年04月10日、株式会社NTTファシリティーズ

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