2019年04月11日、栗田工業株式会社(以下、「栗田工業」)は米国でIoT節水ソリューション事業を展開するベンチャー企業「APANA Inc.」(以下、「APANA社」)へ追加出資を行ったことを発表した。

  APANA社はLoRa®(*)という無線通信技術を活用した水使用量のリアルタイムモニタリングやビッグデータ解析に関する技術開発を行っている。加えて、商業施設や産業施設の節水に貢献するサービスを展開している。

 当該サービスは施設内の水の用途や給水配管構造に応じて適切な位置にセンサーを設置し、LoRa無線技術を使って「水使用量の最適化」を実現させるというものだ。米国では評価・売上がともに伸長しており、世界大手リテール事業者(大型商業施設)などで導入実績がある。

(*)栗田工業株式会社のリリース記事より引用
LoRa®:LPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる新たな無線通信規格に含まれる技術の一つ。 センサーネットワークに用いられるIoT無線通信では、
(1)電池で長期稼働が可能な高い省電力性 (2)広い送受信範囲 (3)通信モジュールや通信コストの安さ などの性能が求められる。
LPWAは、既存の無線通信技術では課題であったこれらの要件をクリアできるものとして注目されている。

(APANA社の節水ソリューション 出典:栗田工業株式会社)

  栗田工業は2016年12月にAPANA社(SeriesAラウンド)への出資に参加しているが、今回新たにAPANA社の更なる成長加速を目的とした増資(SiriesBラウンド)にリード投資家として追加出資する。これにより栗田工業のAPANA社への出資比率は発行済株式ベースで40%を超え、APANA社は栗田工業の持分法適用会社となる。

 栗田工業は前回の出資以降、無線通信機器の技術的合認証を取得し、国内顧客との間で実証試験を行うなど実績を積んできた。今後はAPANA社との協業体制をさらに強化し、同社の技術・サービスを国内で本格展開させる方針だ。 

*アイキャッチ 出典:栗田工業株式会社

【情報ソース】
米国APANA Inc.への戦略的投資を継続、Series Bラウンドで出資比率拡大、2019年04月11日、栗田工業株式会社

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