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【投資】GPIF、世界銀行グループのグリーンボンドやソーシャルボンドに投資/債券投資でもESG推進

2019.04.10 インフラファンド動向


 2019年04月09日、年金積立金管理運用独立行政法人(以下、「GPIF」)はGPIFが運用を委託する運用会社(以下、「当該運用会社」)を通じて、グリーンボンド等への投資を行うことを発表した。

 GPIFと世界銀行グループは2017年10月に持続的な投資の促進に向けパートナーシップを結び、2018年04月には共同研究報告書「債券投資への環境・社会・ガバナンス(ESG)要素の統合」の発表など行ってきた。今回の投資はこれまでのパートナーシップを拡大させたものと言える。

 当該運用会社は世界銀行グループの国際復興開発銀行(以下、「IBRD」)と国際金融公社(以下、「IFC」)が発行するグリーンボンド(環境債)やソーシャルボンド(社会貢献債)等に投資を行う。

 初期投資はオーストラリアドル建て、ユーロ建て、英国ポンド建てのもので5億米ドル超となっている。GPIFはこれまでESGを考慮した投資を推進しており運用会社にもその実践を求めていたが、新たに債券投資においてもESGの取組みを進める考えだ。

(投資の仕組み 出典:年金積立金管理運用独立行政法人)

 世界銀行グループはグリーンボンドの発行を増加させており、2017年度は17億ドル、2018年度は21.9億ドル、2019年度は40.8億ドルの発行実績となっている。一方、国内の発行体によるグリーンボンド発行は2018年11月末時点で28件あり、発行総額は4,529億円に到達している。2014年の株式会社日本政策投資銀行のグリーンボンド発行(2.5億ユーロ)を皮切りに、国内でも発行件数及び発行総額ともに増加を続けている。

(世界銀行グループによるグリーンボンドの発行実績
出典:年金積立金管理運用独立行政法人)

*アイキャッチ 出典:年金積立金管理運用独立行政法人

【情報ソース】
グリーンボンド等に関する世界銀行グループの取り組みについて、2019年04月09日、年金積立金管理運用独立行政法人

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デロイト トーマツ|インフラ・PPPアドバイザリー(IPA)
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