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【参画】昭和シェル石油、米国ニューヨーク州の天然ガス火力発電事業に参画/AP社から事業会社の株式10%を取得

2018.12.19 事業参画・売買レポート


 2018年12月17日、昭和シェル石油株式会社(以下、「昭和シェル石油」)は米国ニューヨーク州の電力事業会社クリケット・バレー・エナジー・センター社(以下、「CVE社」)の株式を取得したことを発表した。

(発電所全景 出典:昭和シェル石油株式会社)

 CVE社はニューヨークから北東約100kmに位置するダッチェス郡において天然ガス火力発電所の開発を進める事業運営会社だ。当該発電所はGE製のガスタービンを使用したコンバインドサイクル方式の発電所となる予定で、現在2020年の商業運転開始に向けて建設が進められている。。出力は約1,181MWを見込んでおり、発電された電力はニューヨーク州の卸電力市場(NYISO卸電力市場)を通じて売電される予定だ。

 昭和シェル石油はCVE社の株式を当該火力発電事業のデベロッパーであるAdvanced Power社(以下、「AP社」)から取得した。取得後の出資比率は10%。CVE社へは株式会社JERAや株式会社日本政策投資銀行の日本企業が出資している他に、TIAA Global Asset Management (TIAA)、AP社、 BlackRock、NongHyup Financial Group (NHFG) and Kiwoomなども資本参画している。

(プロジェクトスキーム図 出典:昭和シェル石油株式会社)

 今回の事業参画は昭和シェル石油にとって、2018年08月に発表したオハイオ州での天然ガス火力発電事業に次いで2案件目となる。これにより昭和シェル石油の保有電源は1GWを突破した。昭和シェル石油は今後もアジア太平洋・北米地域で天然ガス火力発電事業への参画を進める方針。国内での発電所運営ノウハウや知見を活用した発電所の付加価値最大化を強みに、海外のガス火力発電所の建設・運営への参画機会を狙う。

*アイキャッチ 出典:昭和シェル石油株式会社

【情報ソース】
米国ニューヨーク州天然ガス火力発電事業に参画~昭和シェル石油グループの保有電源は1GWを突破~、2018年12月17日、昭和シェル石油株式会社

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