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【参画】東京電力ベンチャーズ、米国ハワイ州の太陽光発電・蓄電池事業会社に出資/ハワイ州、2045年までに再エネ100%目指す

2018.09.24 事業参画・売買レポート


 2018年09月20日、東京電力ベンチャーズ株式会社(以下、「東京電力ベンチャーズ」)は米国ハワイ州の太陽光発電・蓄電池事業会社であるAdonグループに出資したことを発表した。

 AdonグループはAdon Construction Inc.社、Adon Renewables Corporation社、Green Vision LLC社の3社から成っており、オアフ島の商業施設等を対象にして、太陽光発電事業の開発・建設や運転保守・資産管理などを手掛けている。加えて、今後は蓄電池を組合せた事業を新たに展開する予定だ。

(出資ストラクチャー 出典:東京電力ベンチャーズ株式会社)

 東京電力ベンチャーズはこのAdonグループに、100%子会社であるTEPCO Innovation & Investments US,Inc.(本社:米国デラウェア州)を通じて200万ドル(*日本円にして約2億2千万円)出資した。出資参画後は同社の事業に共同で取り組む。太陽光発電設備や蓄電池、電気自動車やエアコン等の使用で施設に掛かる大型負荷を最適制御するマイクログリッドビジネスやデマンドレスポンス市場におけるリソースアグリゲーションビジネスへの参入なども計画されており、事業価値の最大化を目指して、さらなる事業拡大とビジネスモデルの変革を進める方針だ。

(ディマンドリスポンス取引の概要 出典:ディマンドリスポンス(ネガワット取引)ハンドブック(経済産業省))

 ハワイ州では2045年までに、全供給電力量における再生可能エネルギー由来の電力の割合を100%とする目標を掲げている。2008年の「ハワイ・クリーン・エネルギー・イニシアチブ」を経て、2015年05月05日に、2045年までに供給する電力を再生可能エネルギー由来の電力100%とする法案が成立している。これを受け、太陽光パネルの導入が進んだが需給調整や電圧調整等の問題が生じ、現在は蓄電池を組合せたシステムの需要が高まりつつある。

*アイキャッチ 出典:東京電力ベンチャーズ株式会社

【情報ソース】
米国ハワイ州の太陽光発電・蓄電池事業者Adonグループへの出資参画について、2018年09月20日、東京電力ベンチャーズ株式会社

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